10年代で面白かったライトノベル1選
幻想再帰のアリュージョニスト
ジョーカー感想
22年前にすでに我々はこの話を知っている。
静かな怒りの話。社会がどうとかそういうのはあくまで表面的なアレであり、これは極めて個人的な反世界闘争の話だ。
これが日本映画だったら盗作を疑うレベルだが源流が同じものなのだろう。
みんなブラッドジャケットを読もう!!!!!!
面白いことに今古橋秀之はヴィジランテの話を描いている。
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こっちもあわせてよみましょう。
HELLO WORLD感想
性格が悪い映画。
都合のいいヒロインが死んじゃうから助けるんだというフェミニズムから批判される事を前提にしたオトコノコにとって気持ちいい話をラスト数秒でコケにする話。エンドロールが終わるまで全てが茶番。
無論そういう悪意を読み取らない層でも観れる映画にはなっている、が、シナリオも映像もあえてやってるだろと言いたくなるヤツ。監督の他の作品にAvalonでガラスの花と壊す世界でゼーガペイン、京都で鴨川デルタで宇治で堀口悠紀子絵でという既視感だらけのこの映画、あらゆる既視感がマーケティングの類に基づいて描かれていることがわかるようになっていて堀口悠紀子さんをこんな悪趣味に巻き込むなよという気分になったが穿ち過ぎか。
私はこの映画を多分二度は見ないしガラスの花と壊す世界は何度でも観るよ。
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天気の子感想
イリヤの空、UFOの夏とAIRとエヴァのマッシュアップして(菌糸類の極めてしょーもないヒーロー論への反論としての)プリズマ☆イリヤ化した映画。プリズマ☆イリヤの空、UFOの夏ってか。
セカイ系という悪質なサブカルクソ野郎どもからのラベリングに対し前々から控えめに嫌悪感を示していた新海誠であるからして、まあそりゃ世界を滅ぼしてでも(いや滅んでないけど)好きな女の子のほうが大事だろ!っていうもうとっくにナイーヴで無力な男の子モノの流行はこの結論と共に終わっているというのを新海誠がやっただけの映画である、がその結論は娯楽映画的にも極めて正しいのでちゃんと面白い、というやつ。境界の彼方とかあのへんと同じ手触り。龍の歯医者よりは面白い。特に神尾観鈴をメンヘラにしてその死を人身御供として自分の内面の浄化のために利用したりしないところが偉い。
比較対象として最適なアニメはOVA東京魔人學園剣風帖龖あたりだろうか。でもあっちの方がやってることは複雑だな。
無論いいとこのボンボン臭はいくら家出少年を描こうが貧乏姉妹物語みたいな親のいない家庭を描こうが猥雑なものを描いているつもりの歌舞伎町やヤクザを描こうが一向に拭い去れておらず、細田守や岡田麿里の描くアウトサイダーの物語と比べると切実さに欠けるのだけどこれはオタク向けの娯楽映画だと散りばめられた声優ネタやらボンパドールリーゼントの刑事やらが示していて目をつぶって大丈夫になっている。
無論日本のアニメーションはこの時点からとっくに先に進んでいるので、オタクは忘却の旋律とSTARDRIVER輝きのタクトと境界の彼方と学戦都市アスタリスクをちゃんと観ましょうね。あとToLOVEるダークネスも。
映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」の感想
フェミニズムは積極的に推進されるべきだが俗悪表現は男だけのものではないし守られるべきであるという映画である。ズートピア作中でもはっきりとなされていたレイシズムに対しても攻撃的なSJWに対してもNOを突きつけるものの続き。
田舎の古びたレゲーだらけのアーケードからインターネットという都市に出て、都市のアンダーグラウンド面に心惹かれる若く聡明なアウトサイダー少女とキモくて金がなくて臭くて学がなくて保守的な田舎のおっさんの話。
シュガーラッシュのハンドルが壊れてウンタラカンタラで導入されたばかりのインターネットの世界に行き、ヴァネロペがスローターレースというソーシャルジャスティスウォーリアーどもにバッシングされまくってそうな暴力カーレースゲーに出会って心惹かれそこに転生する女の話なのだが古い田舎の環境に満足しているラルフが田舎の保守的なオッサンとSJWの役両方を押し付けられていて不憫であった。保守的な田舎の白人の貧しいオッサンと有害と部外者に判断されがちなゲームを子供から取り上げようとする連中の役割は分けるべきだったのではないか。いや連中の本質は同じものだと言われたら例えばネトウヨとネトフェミが自尊感情の損壊に基づき自分の定義を自分の属性にまで拡張して自分の属性に対し攻撃的だと勝手に判断した相手から受けているとする強烈な被害者意識から自分ではないものを攻撃しはじめるという点で同じだとは思うが、それでも田舎の環境の変化を望まない父権的な思考のオッサンに俗悪ゲーをバッシングする側まで背負わされてちょっと可哀想。最後の分裂増殖した自我を失ったゾンビみたいなラルフは気色悪い前近代的思考の差別的なお前らだし社会正義面して無限に自分の気に喰わないものをバッシングしているはてブにもいるお前らだというのはアイロニーとしてあまりにもわかりやすすぎてもうちょっとうまくできなかったのかという気にはなった。
ディズニープリンセスたちが被抑圧者であると同時に常識人のヴァネロペから見て悪い人たちじゃないけど全員どっか頭のネジが外れた異能力者集団として描かれるのはサイコーに面白かった。
ヴァネロペが何度も言うように「価値観はまるで違うが私たちは友達だ」と言える人はどのくらいいるか。田舎の保守的なオッサンの価値観を肯定あたりまでなら飲み込める人はまあ結構いるだろう。だがそれがたとえば他人に危害を加える事のないペドならどうか。この映画はペドの視点を排除することで成立しているのであって、ラルフがヴァネロペに対し性的サムシングを持っていない事ではじめて支配的な荒ぶる地母神としてのラルフの役割が成立するのでありしかしヴァネロペに対し恋愛感情があった場合を想定しないと本当の多様性など描けないしそこがディズニーの商業的限界。
シュガーラッシュと比較しらた紛れもなく駄作だがそもそもディズニーアニメなんてジュエルペットウィーツダンスプリンセスや∀ガンダムあたりと比べたらアナ雪だろうがなんだろうが極めて保守的な価値観に基づくカビの生えた駄作なのでまあそこはどうでもいい。
映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」の感想 #シュガラお題
sponsored by 映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(12月21日公開)
SFライトノベル10選
このへんに便乗というか前々から言ってるやつ。
シュピーゲルケイオスヘキサ円環少女は全人類が読むべきなので除外
寸評はめんどいので書かない
ヤマモトヨーコは教養
裏Forest
2 ペンギン・サマー 六塚光
3 スワロウテイルシリーズ 籐真千歳
4 ファイヤーガール 星空めてお
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ファイヤーガール 1 「虚惑星の魔法使い」上巻 (TYPE-MOON BOOKS)
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ファイヤーガール設定資料集 エクスプローラーズ・ガイド【書籍】
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5さよならサイキック 清野静
さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド (角川スニーカー文庫)
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さよなら、サイキック 2.愛と解放の地図 (角川スニーカー文庫)
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6 放課後アポカリプス 杉井光
7夏の教室 大塚英志
9 月光魔術團 平井和正
10 幻想再帰のアリュージョニスト 最近
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劇場版魔法科高校の劣等生観てきた
ネトウヨの佐島センセーが劣化ウランの毒性低い説を採用してなかったことには驚いたけどまあ別に劣化ウランじゃなくても成立する話だし根本的にありとあらゆるシチュエーションが何か酷い事が起こってます以上の意味を持たないのであらゆる物事がどうでもいいという糞脚本。
国家に自意識を委ねまくるネトウヨ向け小説である魔法科高校の劣等生の劇場版において自我を共有したら自我が消失してしまうー!とか言い出したのには笑った。
星を呼ぶ少女ってまんまメテオストライクする生体兵器というだけで自我が焼失してしまうー!とか言ってたけど物語の上でここあちゃんに自我が必要な理由が存在せずただの救出目標以上の扱いではなかったのでハァ?ってなった。かまちーのシスターズの描き方をちょっとは見習えパクるなら。
劇場版SAOにしてもそうだが今思えば劇場版とある魔術の禁書目録がいかに優れた劇場版アニメ(単品の映画という意味ではなくテレビシリーズの劇場版という意味)かということがよくわかってしまいやっぱりみんな大好き錦織博監督すげーとなるのであった。このゴミみたいな脚本は原作者が悪いのはまず間違いないので吉田りさこ監督は悪くなさそうだけど。